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シングルパパ雪次郎の部屋

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一人親家庭を嘆くなかれ
 父子家庭でも母子家庭でも、片親家庭は決して不幸な生活形態ではないです。ホントです。本当にそう思います。むしろ少数派でなくなってきていますし卑下する必要もない。またどんな家庭でも多かれ少なかれなんらかの事情を抱えているものです。でも、だからといって片親を推奨する訳ではないのですが、そうなったらそうなったで、子供とステキな人生を楽しむことはなんぼでも出来るような気がします。両親(りょうおや)には両親の、片親には片親のメリットがそれぞれ沢山あります。おのおのの特性を生かしてそれぞれの生活形態を確立すればいいだけでけのような気がします。要は親のこころざし次第ではないでしょうか。   何かの縁でこのホームページを閲覧してしまったあなた、そんな片親のあなた。耳をかっぽじって聞いて欲しい、いや目をカッと見開いて読んで欲しい。
劣悪な家庭環境を嘆くなかれ。
もし子供が不憫であるならば、その時こそ、人間は考え方一つ、そして気持ちの持ち用なんだということを教える絶好のチャンスないだろうか。片親であることや、親自体いない子、そんな子は、そばにいる大人がしっかりした気持ちさえ持っていれば、実は誰よりも強く育つし、生きる力を人より早く身につけることができるのだと思う。
そして子供が育つ過程で、片親というものは人から差別的な目で見られたり、区別されて対応されたりするのは、そんなことは当たり前のことである。もしそこで子供の心に卑屈な気持ちを育ててしまうのか、それともその気持ちを生きる力に変えてあげられるか、それが親の腕の見せ所なのである。実はそのために親がいるのである。要は親のこころざし次第なのである。  父子家庭や母子家庭の親は苦労を経験している人が多い。人にどやしつけられたり、謝ったり、体の具合が悪くても体にムチを打って働かなければならなかったり、どんなにつらくとも、それでもひーこら石にかじりついてこの世を生き抜いている人々である。でもその苦労こそが子供に伝えていくべき大事な大事な社会ノウハウではないだろうか。どうやって石にかじりつくのか、その石へのかじりつき方を我々は子供に伝えてあげればいいのである。教えようとせずとも子供は勝手にマネしてくれる。つまりあなたのような親が、なんのことはない、ただ子供のそばに居てあげればいいのである。なにも難しく考える必要はない。子供と一緒に時間を楽しく過ごせばいいだけなのである。
 今、自分はある程度の年齢になり、社会と関わる中でこう思うのだが、世の中で本当に価値のある人間は誰なのか見渡してみて欲しい。親に「勉強しろ!」と号令をかけられて育った子だろうか、溺愛された子だろうか、物質に恵まれて育った子だろうか、物質に恵まれて育った親に育てられた子だろうか、習い物を沢山したような子だろうか、知識の豊富な子だろうか、計算が速い子だろうか、高学歴な親に育てられた子だろうか、見栄っ張りな親に育てられた子だろうか、あーいえばこ-いうタイプだろうか、そんなことは言うまでも無い。苦労してきた人間なら言わずともそんな社会のカラクリを知っているはずである。我慢強く、弱音をはかず、不平不満をとなえず、根気が良くて、気丈で、根性があって、そして石にかじりついてても生きていくタイプ。そんな強いタイプの人間が世の中で一番役に立っているのではないだろうか。そんな子が大人になり、社会や会社や組織の中で要の存在になっているのではないだろうか。そんな人間がどこに行っても喜ばれるタイプではないのか。それはとりもなおさず、しっかりした気持ちを持った親に育てられたからである。辛酸をなめてしょんべんに血がにじむ思いをして生きてきた保護者や親が、子が成人するまでそばにいたからに他ならないのである。社会と向き合っている人間は強い気持ちを持っているため、子供のためだと思ったら強く物がいえる。子供に嫌われても、よしんば殺意を抱かれても、力強い言葉でもって社会常識を植えつけることができる。つまり片親のあなた、片親生活という、つらくてせつない、そんないばらの道を選択したあなたのような人間が実は子供にとって最高の教育者なのである。どうかそれを忘れないで欲しい。
それともう一つ、子供にはお金がかかる。どうしてもお金がかかってしまう。なので一般の家庭でピーピーした生活になるのは当然なのである。一部の財力のある家庭を除いてほとんどの子供がいる家庭というのは、まずピーピーした生活を余儀なくされる。どこの家庭もみんな一緒なのだ。
貧乏万歳ではないか。
ピーピーした生活を嘆かないで欲しい。 自慢じゃないが私もそうとう貧乏である。お金が無い中で子供と工夫して生きてきた。でも、いまとなっては、そんな生活はとてもステキでお金で買えない思い出の数々のような気がするのである。
考えてほしい。ピーピーした生活は子供に倹約を身をもって教えられる。親さえしっかりした気持ちを持っていたら、子供は贅沢を言わない子に育ってくれる。
なので、片親だとか、そして貧乏だとか、一見劣悪な家庭環境に見えるのだが、でもそんな環境というものは子育てにおいて、あるいは子供が育つ上で実は最高のスペクタクルなのである。将来、自立し独り立ちしていく上での最高の教育現場なのである。この環境を逆転の発想でもって生かさない手はない。自分は強くそう思うのである。
がんばっている人間にがんばれとは言わない。そんな残酷な言葉をぶつけるつもりはない。だから少し肩の力を抜いてみて考えて欲しい。
当たり前のことを言う、
子供は親のようになる。親が誠実な人間だったら、子は誠実になる。親が投げ出すような人間だったら、子も同じになる。親が愛情深い人間だったら、子は愛情深くなる。親が友達を大事にする人間だったら、子は友達を大事にする。学校に苦情の電話をかける親だったら、子は学校に苦情の電話をかける人間に育つ。親がウソをつく人間だったら、子はウソが直らない。道徳的な親だったら子もそうなる。昔、勉強しなかった親が子供に「勉強しろ」と怒鳴りつけても子供が勉強する訳がない(自分ちのことです)、子育てとはそんなに難しいものではない。子供は親のマネをして育つだけなのである。子は親の鏡とは良く言ったものである。その通りなのである。子は親の鏡なのである。つまり大昔からそこんとこの真実は何も変わっていないのである。
もし子育てに自信を無くすようだったら、こうすればいい。他人の子供さんを見て、「あぁこの子、あいさつもちゃんとできるし、いっつもニコニコしていて、とってもいい子供だなぁ、」と思ったら、そんな関心するような子を見つけたら、その子供さんの親に積極的に話しかけて、その親の仲間にしてもらい、その親の影響をもらい受ければいいのである。その影響は自分の子供まで届く。そんな連鎖が必ず生まれる。他人の子を見て、子供を育てるのが上手な親を探すのである。その親のマネをさせてもらえばいいのである。探すのは簡単、それこそ子供を見れば分かるではないか。子育ての先生は我々の周りに実はゴロゴロしているのである。見つけたら、仲間にしてもらい影響をいただく、親は質的に向上していく、子供はそれを勝手にマネしてくれる。親は宅急便の役割を果たせばいいのである。親は配達人で届け物は社会常識というプレゼントである。失敗ばかりの人生を経験してきた親が渡したそのプレゼントは子供の心に配達されない訳がない。必ず配達される。心配ないのである。
 今日寝るとき、もし時間があったら子供の寝顔を眺めて欲しい。子供の心のズーっと奥の声に耳を傾けて欲しい。子供は何をしゃべっているだろうか。心奥で何を希求してるだろうか、どうか静かに静かに耳を傾けて欲しいのである。
溺愛してくれと言っているだろうか、贅沢をさせてくれと言っているだろうか、一流大学に入れて欲しいと言っているだろうか、おそらく、そんなことは言っていないはずである。
きっと、こう言っているのではないだろうか、強くして欲しい。心も身体も強くして欲しい。社会通念を一生懸命に叩き込んで欲しい。そして社会に送り込んで欲しい。あなたが出来る範囲でいい。貧乏でも全然OKだし、とにかくあなたがそばに居てくれないだろうか、あなたのそばに居させてもらえないだろうかと、、、
もし、もし、そんな風に感じることが出来るのであれば、あなたはすでに歯を食いしばっているはずである。子供の寝顔を見て歯を食いしばっているはずである。子供の寝顔を見て歯を食いしばれる親は、そんな親は学校の先生が逆立ちしても勝てない程の最高の教育者なのである。その子にとって、世界にただ1人だけしかいない最高の教育者なのである。
じゃぁ子供を強くするにはどうしたらいいか、
それはあなたが一番よく知っているはずである。自分自身が強くなればいいことを、
じゃぁ誰が親を強くしてくれるのだろう。
その答えも簡単明瞭である。何も心配する必要はないと思う。
あなたの眼の前にいるではないか、あなたのことを強くしてくれる大事な大事な人間がすぐそばにいるではないか。なんだかなぁ大きな安心をしながら、スヤスヤ寝息をたててながらの、のんびりした雰囲気の最高の指導者があなたの眼の前で天使のように眠っているではないか、、

 以上長々と書き込みをしてしまいました。あんまり先輩風を吹かせたり、えらそうなことを書き込むと、自分で自分の首を絞めることにもなりかねないので、この辺でやめときます。(笑)
つたない文章を最後まで読んでくださって、本当にありがとうございました。     雪次郎。

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