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シングルパパ雪次郎の部屋

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断片的な思い出は自分にとって結構重要だったりする。思い出しては瞬間瞬間メモしていこうと思う。自分ごときがやることではないが、何かの参考ししてもらえれば幸いであります。

生まれた時

RIMG0014b.jpg君が生まれた時、不安だらけだった。お金はどうしよう。自分に子供をうまいこと育てられるだろうか。自分に親になる資格だあるだろうか。でもその時お父さんは妙案を思いついたのだ。

「そうだ自分の人生をプレゼントしよう。」

どうせたいした人生って訳じゃないし、よっしゃー!気前よくどーんとプレゼントしよう。そう覚悟を決めた時、こう強く思った。

もしかしたらなんとかなるかもしれない。

それから10年以上が過ぎた。
なんとなくだが、なんとかやってこれた。正直いうとまぁつらくてしんどい年月だったように思う、思うがしかし、一方で気前よく捨てたつもりの人生だったが、人生とはむちゃくちゃ楽しくておもしろいものだと思える自分がいる。いや「思える」というような紳士然とした弱っちいニュアンスではない。突然、襟首をつかまれた人間のように、驚愕性をともなう「思い知らされた」というような言い回しの方が真実に近いような気がする。要するにお父さんは襟首をつかまれ壁際にガツンとフォールされたのだ。ねじ伏せられなければ薄っぺらなまま残りの人生をおくっていただろう。