写真の腕はまだまだなので、デジカメで被写体を沢山撮りまくって奇跡の一枚を探す。その確率は50枚分の1枚くらいのような気がする。残りの49枚を気前よく削除できるかどうか。それをクリア出来た時、おいらみたいな人間でもいい写真は撮れるような気がする。
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2003.6.1 誇り
どれだけ傷ついたら、良い大人になれるのだろう。
どれだけ歯をくいしばったら、うたれ強くなれるのだろう。
どれだけうそをつかれたら、自立しようとする人間になれるのだろう。
どれだけくやしい思いをしたら、がんばりのきく人間になれるのだろう。
どれだけ人にだまされたら、人間好きになってくれるのだろう。
どれだけ人にぺこぺこあやまれば、まわりが君を認めてくれるのだろう。
どれだけ泣いたら、福々しさに包まれるのだろう。
どれだけひどい事を言われたら、笑顔に哀愁が漂うようになるのだろう。
どれだけいじめられたら、やさしさがにじみでてくるのだろう。
どれだけ不幸を味わえば、幸福の追求を始めてくれるのだろう。
どれだけ理不尽な思いを味わえば、愛情深くなれるのだろう。
どれだけ人に怒られたら、人間くさくなってくれるのだろう。
この世で、一人前になろうとすればする程、君はボロボロになっていく。
大人になろうと もがけばもがく程 君はどんどん きたなくなっていく。
でもボロボロできたない将来の君を見て お父さんはほくそえむだろう。
きたなくて汚れた君は君が生きた証であり 実はお父さんの誇りでもある。
君の汚れはお父さんにとっての誇りなのだ。
そして 君がさらに年を重ねた時、自分を汚した人間に感謝できるようにもなる。
自分をひどい目に合わせた人間がいとおしく思える時が必ず来る。
そんな時、お父さんの今生での君に対する役割が完結する。
自分に愛情を注いでくれる人間はもとより、そうでない人間達に 実は生かされていることを いつか君は知るだろう。
そんな時、お父さんは親としての荷を降ろすことになる。
今度は君が親になる番だ。