入学して有希はいきなり学級委員長になった。
そういう役とは一生縁が無い子だと思っていた。
「学級委員長になってしまった」
役好きな人間のことを あまりよく言わないお父さんの性質をよく知っている有希は申し訳なさそうに言った。
「なんでなったの?」と、若干責め気味でお父さんが聞いた。
じゃんけんで負けたらしい。
誰もなり手がいなかったため、じゃんけんで決めることになったらしい。
有希は決勝戦まで行った。決勝戦でも負けたのだった。(笑)
そいうやお父さんが中学の時も学級委員長はアミダで決めてたもんなぁ。
誰もやりたがらないというのは今の子らしいというより、昔と変わらないということなのか。