平和な日々が帰ってくると思いきや、
試合が終わった夜も
「おと卓球行こ」と、有希の卓球熱は冷める様子がない。
団体戦は予選敗退だった。残念でした。
取れる試合を取れなかったので先輩達は試合が終わった後、ずっと泣いていたらしい。
有希の個人戦は1回戦目の相手は2年生なので胸を借りるつもりで挑んだと思うのだが、なんと3ー0で有希が圧勝してしまった。(笑)
一年ペの有希に負けて、相手の選手は悔しくて泣くのかなぁと思ったら結構ケロっとしていた。
2回戦目は毎回優勝している中学校のナンバー4の3年生が相手だった。前日この選手を偵察したのだが、はっきり言って、卓球の化け物。
「もし間違って2回戦までいったら、相手は化け物だし勝てるわけないし、だから、できるだけのびのびやったらは?」などと、しゃべっていた。
結果は3ー0で予想通りボロ負けだった。
女子の先輩方は3回戦で全員、敗退だった。
しかし男子は団体戦で優勝。
個人戦はベスト4が二人もいた。
卓球はホント奥が深い。
中学生レベルの話だが、3回戦ボーイとベスト8ボーイ(ガール)の違いは何かというと、スマッシュは早く確実に決まるということ。自分のつぼにきたら、確実にポイントゲットできること。
またスマッシュをうたれたら、弾道を予測し先に回り込んでカットして返せること。
あと、バックハンドスマッシュが確実に打てること。
つなぎのドライブが甘くならないこと。
そしてどのスポーツについても言えることなのだが、ゲーム中、大事なポイントというのがある。
ターニングポイントと言う意味合いとは違うのだが、
ゲームの流れが変わってしまうため、次のポイントは絶対に取られてはいけない、そんなポイントが所々ある。そんなポイントを死守できるかどうか、そのポイントを無造作にミスしてしまうか、それともがんばって死守できるかどうかの動物的な感が働く人間。そんな選手が上に上がっていく選手なのだという気がしてならない。この感は先天的に備わっている人もいるし後天的に鍛える人もいるし、いずれにせよ技巧もさることながら、力の入れどころの配分バランスが抜群にうまい選手、そんな選手が最後に笑うことになっているような気がする。
今回有希はラッキーにも中連に出してもらった。
そのことで次から何をしなければならないかの課題が多少かもしれないがつかめたようだったら、本当にラッキーだったといえるだろう。