中連だった

中連が終わった。

親ばか報告になるかもしれないが、そうでもないと思うので書き込もうと思う。



団体戦は惜しくも予選リーグ敗退だった。



個人戦では、



1回戦 春○台中の3年生と 3?1 突破

2回戦 北○中の3年生と 3?0 突破

3回戦 東○中の3年生と 3?2 突破

4回戦 常○中の3年生と 3?0 突破

5回戦(準々決勝)広○中の3年生と 0?3 敗退。



結果的にはベスト8になり、上川代表決定戦(カミダイ)に出場を決めた。

中連は3年生最後の試合なため、3年生は皆必死な様子なのが分かる。

有希が3年生を破っていく様子は小気味よい感じだったが、最後の中連で、2年ぺの有希に負ける気持ちを考えると、軽々に喜こび、そしてバチが当たるリスクを考えると、そんな気に歯止めがかかった。

なんだか申し訳ない気がした。

2年生の有希が勝ち進んでいく様子に、他校の選手が感情移入してくれたみたいで、カミダイの出場を決めた時は、他校の選手が寄ってきてくれて、「おめでとう」の賞賛を浴びせてくれた。有希はまんざらでもないようだった。(その様子はアホまるだしだった。)



カミダイは来週、富良野で行われる。

「どうせ、一回戦でボロ負けだろうから、お父さんは見に行かねーし、付いていかねーからな、いいな、自分で汽車に乗って、いってこいよ」

有希は、ボロ負けしに行く覚悟ができているみたいで、あっさりと、



「うん」と、お父さんが行く行かないに全然興味がなさそうだった。(泣)



有希のチームには3年生の女子の先輩が1人だけいる。

うちの中学には特別学級はないのだが、国、数、などの教科は特別授業を受けている生徒がいる。

3年生の先輩はその授業を受けている。

ボールの打ち合いは普通にできるのだが、サーブ権がどっちだとか、微妙なポイントルールなどは分からない。なので相手が不正をしても気が付かない。

どうやってサーブ権を知るかというと、相手がサーブを打とうとすると、そのままレシーブをする。なのでその時のサーブ権は問題なく進行する、だが、相手のサーブ権なのに間違ってこちらがサーブを打つ場合なのだが、サーブの格好を一旦することで、「違う違う、サーブはこっち!」のアピールが相手からあり、こちらのサーブを中断し相手にボールをトスする。つまり、サーブするゼスチャーを一旦することにより、その時一回一回、相手の顔色をうかがうことによって、そんな風にサーブ権がどっちなのかを模索するようにして確認する。

相手の顔色を必死で確認する。そしてサーブ権がどちらなのかを必死で判断する。



涙が出るような工夫である。



みんなの中に混じって、みんなと対等に卓球をするため、その自分の願望を達成するため、本人が現場でなんとかあみだした工夫なのではないか。

どうしても卓球がしたいという気持ちが強くなければ、こんな工夫は生まれなかっただろう。



また、卓球は試合で負けると、次の試合の審判と、兼、点数係りをする。

先輩は点数を間違えるため、この先輩が審判の時は試合がよく中断する。(この先輩が審判をする時は、2年生の面倒見の良い子がたえずチェックしてくれいているのて、間違えると、訂正に行ってくれる。)



そんな3年生の先輩は最後の中連だった。残念ながら、個人戦では1回戦敗退だった。



「後輩が勝ったら、うんとほめてあげるんだよ」「負けたら、ドンマイって声をかけてあげるんだよ」と、家族の人におそらく指導されているのだろう、この先輩はいつの試合でも終始一貫、その指導を守り抜いた。



今回も有希が勝つたび、自分のことのように飛び上がって喜んでくれ、かけよってくれた。



この先輩のお母さんが今回試合を見にきていたらしい。

後で人を通して聞いた話だが、このお母さんは一度も試合を見にこなかったらしい。見に行くまいと決めていたらしい。

でも最後なので、今回は見にきたらしい。

そして、このお母さんは、以前、卓球の選手だったらしい。

観覧席から試合中、自分の娘に向かって、「もっと回りこんで、ホラ、ダメダメ!」などと、応援とアドバイスを送っていた。



見に行くまいという気持ちと、やっぱり見に来てしまったという気持ちと、壊れ物のような、そんな親の気持ちを考えると、自分はいい年をして、感傷的な気持ちにならざるをえないのである。



有希はこの先輩からいろんなことを学んでくれただろうか。

母親のつらく切ない愛情に君の先輩を媒体にして、触れることができてくれたら、などと思うのは、こんな思いもバカ親の欲目なのかもしれない。

もし何か学んでくれたのだったら、お父さんとしては非常にうれしいのである。

お母さんに卓球を教えてもらったこの先輩のように、特定の人にだけに見える、特定の人にだけにしか認識できない、そんな福々しさに君はつつまれることになるのではないだろうか。

愛情に包まれて育った子供達に接しながら、そんな中で部活動に精をだすことができ、バカ親丸出しの感もあるが、親としてはありがたいの一言を唱えたい。

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このページは、yukijirouが2010年7月11日 14:09に書いたブログ記事です。

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